最高会計検査機関アジア地域機構
最高会計検査機関アジア地域機構(Asian Organization of Supreme Audit Institutions - 略称 ASOSAI)とは、最高会計検査機関国際組織(International Organization of Supreme Audit Institutions - 略称 INTOSAI)にある七つの地域機構の中の一つで、現在、アジア地域の47のSAIで構成されています。
- 設立年
- 1979年
- 加盟SAI
- 47SAI(2022年3月現在)
- 組織
- 総会、理事会、事務局及び監査委員会が置かれています。
- 活動
- (1) 総会
1979年以降3年ごとに開催されています。最近の総会の開催年及び開催地は、次のとおりです。
開催年 | 開催地 |
---|---|
2012年(第12回) | ジャイプール(インド) |
2015年(第13回) | クアラルンプール(マレーシア) |
2018年(第14回) | ハノイ(ベトナム) |
2021年(第15回) | オンライン |

2021年(第15回)
(2) 研修事業
ASOSAIに加盟するアジア各国のSAIの職員を対象に、能力開発プログラムやセミナーを活発に開催しています。
(3) 研究プロジェクト
会計検査に関する特定の研究テーマを定めて、ASOSAIに加盟するアジア各国のSAIの制度や現状の比較研究を行う研究プロジェクトを実施しています。
- 日本の果たしている役割
-
ASOSAIの設立時から加盟し、1985年には第3回総会を東京で開催するなど、積極的に機構の活動に参加しています。
特に、1991年に、会計検査院長がASOSAI事務総長に選出されたのを契機に、研修用資金の拠出をはじめ、アジア開発銀行の資金援助を受けた研修の企画実施を引き受けるなど、機構の活動を一層活発にするために中心となって貢献してきました。
2000年からは、研修管理担当に任命され、研修活動の企画、運営を担当しています。
そして、機構に対する貢献が認められ、理事会が機構への貢献度を評価して任命する貢献理事に選出され、2009年には、研修活動の実績から、新たに研修管理担当理事(2015年に能力開発担当理事に名称変更)に任命され、現在に至っています。
また、財政面においては、最高会計検査機関アジア地域機構規約に基づき、年額12,844ドル(2021年実績)の分担金を負担するとともに、年額45,000ドルの任意拠出金を提供しており、それらは研修事業の主な原資として活用されています。
最高会計検査機関アジア地域機構(ASOSAI)のホームページへ(別ウインドウで開きます。)