検査の目的
会計検査院は、適正な会計経理が行われるよう常時会計検査を行って会計経理を監督することになっています。 また、検査の結果により国の決算を確認するという職責も負っています。
会計経理の監督
会計検査院は、常時会計検査を行い、会計経理を監督し、その適正を期し、かつ是正を図ることになっています。
不適切又は不合理な会計経理等を発見したときは、単にこれを指摘するだけではなく、原因を究明してその是正や改善を促すという積極的な機能を果たします。
このため、会計検査院には、会計経理に関し法令に違反し又は不当と認める事項や、法令、制度又は行政に関し改善を必要と認める事項について、意見を表示し又は改善の処置を要求する権限が与えられています。
決算の確認
会計検査院の検査のもう一つの目的は、決算の確認です。会計検査院は、検査の結果によって国の収入支出の決算を確認することになっています。
決算の確認とは、決算の計数の正確性と、決算の内容をなす会計経理の妥当性を検査判定して、検査を了したことを表明することです。
内閣は、会計検査院の検査が済んだ決算を国会に提出することになっていますが、会計検査院が決算の確認という公的な意思表明をすることによって、内閣は決算を国会に提出できることになります。