工事検査実習施設は、安中研修所の西側に位置し、面積約10,000平方メートルの敷地内に築造されたもので、同施設は、工事検査実習棟及び構造物モデルなどから構成されています。これらの施設を活用して、より実践的な研修を実施しています。
工事検査実習棟
工事検査実習棟は、延べ床面積約786平方メートルの鉄筋コンクリート造平屋建てで、実習棟内は約500平方メートルの実習室、ミーティングルームなどが備えられています。
構造物モデル
屋外には、各種構造物モデルが配置されています。
(1)舗装モデル

コンクリート舗装及びアスファルト舗装について、施工の各段階を示しています。
このうち、アスファルト舗装について、施工不良の例として、
- ◯ アスファルト量の不足
- ◯ 温度管理の不良
のモデルがあり、正しい施工例と比較できます。
(2)擁壁モデル


もたれ式擁壁、ブロック積擁壁、重力式擁壁、逆T型擁壁のモデルがあります。
L型擁壁については、施工の各段階を示しており、不適切な設計に基づく施工例として、
- ◯ 縦壁及び底版の主鉄筋の表裏の誤り
- ◯ 縦壁及び底版の主鉄筋径の誤り
- ◯ 縦壁及び底版の主鉄筋間隔の誤り
のモデルがあり、正しい設計に基づく施工例と比較できます。
また、コンクリートの施工不良例として、
- ◯ コンクリートの強度不足
- ◯ コンクリートの打設方法不良
のモデルがあり、正しい施工例と比較できます。
(3)河川護岸モデル

連節コンクリートブロック工、かごマット工、張りブロック工、緑化ブロック工について、施工の各段階を示しています。
(4)法面モデル

現場打ちコンクリート法枠工、プレキャスト法枠工、コンクリート吹付工について、施工の各段階を示しています
(5)ボックスカルバートモデル

ボックスカルバートについて、施工の各段階を示しています。
不適切な設計に基づく施工例として、
- ◯ 頂版の主鉄筋間隔の誤り
- ◯ 底版の主鉄筋間隔の誤り
のモデルがあり、正しい設計に基づく施工例と比較できます。
また、施工不良例として、
- ◯ コンクリートの強度不足
- ◯ コンクリートの打設方法不良
- ◯ 鉄筋のかぶり厚さの不足など
のモデルがあり、正しい施工例と比較できます。
(6)上下水道モデル

下水道モデルとして次のモデルがあります。
- ◯ 遠心力鉄筋コンクリート管
- ・砂基礎
- ・砂利基礎
- ・コンクリート基礎(90度巻き、360度巻き)
- ◯ マンホール
上水道モデルとして次のモデルがあります。
- ◯ ダクタイル鋳鉄管
- ◯ 鋼管
- ◯ 硬質塩化ビニール管
(7)建築モデル

鉄筋コンクリート造モデル及び鉄骨鉄筋コンクリート造モデルは6階建てを、鉄骨造モデルは3階建てを想定して作られています。
(8)水路モデル

水路の不適切な設計に基づく施工例として、
- ◯ 側壁及び底版の主鉄筋径の誤り
- ◯ 側壁及び底版の主鉄筋間隔の誤り
のモデルがあり、正しい設計に基づく施工例と比較できます。
また、コンクリートの施工不良例として、
- ◯ コンクリートの強度不足
- ◯ コンクリートの打設方法不良
のモデルがあり、正しい施工例と比較できます。
(9)海岸護岸モデル

- ◯ 自立式鋼矢板護岸工
- ◯ タイロッド式鋼矢板護岸工
- ◯ 張りコンクリート式護岸工
について、施工の各段階を示しています。
(10)橋梁モデル

下部工として
- ◯ 橋台1基
- ◯ 橋脚3基
のモデルがあり、そのうち橋脚1基について、施工の各段階を示しています。
上部工として、
- ◯ コンクリート橋1連
- ◯ 鋼橋1連
のモデルがあり、施工の各段階を示しています。