平成13年 Ⅰ種(経済)採用 課長級
第5局上席調査官(特別検査担当) 桜井 順(さくらい じゅん)
受験生へのメッセージ 未来の調査官たちへ
「ええっ、こんなことが起きているの?」
「そうなんです・・・ヘンなんですよ!」
検査課長である私は、実地検査を終えて全国各地から戻ってきた調査官たちから、検査結果の報告を受けています。調査官たちの問題発掘能力は、まさに天下一品。『ヘン』なことをどしどし見つけてくるのです。会計検査院に採用されてから25年が経ちましたが、いまだに「ええっ?」と驚かされることもしばしば。事実は小説よりも奇なり。おカネが使われている現場って、とっても面白いのですよ。
「報告、ありがとうね~今回も出張おつかれさま!」
検査課長は、日常の検査業務の運営責任者として、検査の主役である調査官たちが効率的・効果的に検査を行えるよう、環境を整える役割を担っています。方針を明確に示し、課員ひとりひとりとコミュニケーションを取り、みんなのやる気を引き出し、日ごろから情報収集に努め、国会やマスコミの動向にも気を配り、外部への説明も行う・・・プレッシャーは小さくありません。何より、自分の判断や行動が、多くの人々に影響を与えます。だからこそ、やりがいのある役割です。
「一見すると『ヘン』なようにも思えるのは確かだけど、本当に『悪い』と言い切れるのだろうか?」
「『悪い』と言い切れたとして、どうすれば改善につながるのだろうか?」
検査の世界は、安っぽい正義感だけで突き進めるほど甘くはありません。『ヘン』だと思ったことを、検査報告=組織としての会計検査院の見解にまで昇華させるためには、それに足る事実を集めて論理を組み立てなければなりません。独りよがりの批判ではなく、国民の皆様にも納得していただける質の高い指摘にたどり着けるよう、内部での徹底的な議論が欠かせません。立場の上下に関係なく、時に厳しく、時に熱く、議論を重ねます。方向性を示すのは責任者である私の役割ですが、現場を見てきた調査官たちの想いを大切にして判断することを心がけています。
「議論して、だいたい方向が見えてきたよね。他の場所でも同じようなことが起きていないか、引き続き調べてみよう」
「きっちり検査してきますよ、任せてください!」
議論が終わり、次の実地検査へとみんなが散っていきます。
調査官たちは、時間や情報の制約がある中、よりよい行政の実現のために、全知全能を尽くして検査に取り組んでいます。知的な刺激にあふれる環境と、尊敬できる仲間たちの輪の中で働けることに、私は無上の幸せを感じています。我こそはと思う方が、この輪の中に加わってくださることを楽しみにしています。
令和3年 総合職(大卒)(法律)採用 係長級
第4局農林水産検査第1課 調査官 久富 和華(ひさとみ わか)
受験生へのメッセージ 経験を広げ、成長し、挑戦し続ける場所
会計検査院の最大の魅力は、仕事の幅の広さです。
まず、会計検査院は国の収入支出の決算をすべて検査するため、キャリアパスの中で、様々な分野の検査を担当します。そして、在庁して行う書面等の検査や、出張して行う実地での検査、帰庁してからの検査結果のデータ分析といった、様々な手法を用いて検査の結果をまとめます。
このように仕事が幅広いからこそ、様々なバックグラウンドを持つ方が、それぞれの強みを活かして活躍できる職場です。私の大学の専攻は教育社会学ですが、今まで教育分野の検査を担当したことはありません。一方で、検査手法として、大学で学んだ統計学の知識や社会調査の手法が役に立っていると感じます。特に総合職は部署異動のスパンが早いことが多く、異動のたびに新しい分野を学ぶ大変さはありますが、常に学び続けられることが仕事の楽しさに繋がっています。
また、若手が主体的に活躍できる点も会計検査院の魅力です。私は出向もさせていただきましたが、出向先では締切りに追われる業務が多かったこともあり、チームで案件を進める傾向がありました。一方会計検査院では、職階に関わらず、自分の案件は自分で責任を持って幹部に説明する意識が強い傾向があります。責任も大きいですが、成長の機会も多く、挑戦を楽しめる職場です。
この採用パンフレットを手にとった皆様が、少しでも会計検査院に興味を持っていただけたら嬉しいです。みなさんと一緒に働ける日を楽しみにしています!