検査報告は、決算に添付して、内閣から国会に提出され、国会の決算審査の参考とされます。
国会の決算審査は、衆議院では決算行政監視委員会、参議院では決算委員会で行われますが、国民の代表機関である国会において検査報告が十分活用され、そこに盛り込まれた事項について、原因の究明や改善の処置の徹底が図られてこそ、会計検査の効果が十分に発揮されることになります。
会計検査院は、上記委員会の決算審査には、責任者が常に出席し、必要に応じて、検査報告の内容や検査活動の状況の説明や、会計検査の立場からの所見を述べるなどしています。こうして、検査報告は、決算審査の際の重要な資料として利用されています。
また、予算委員会やその他の委員会にも必要に応じて責任者が出席し、説明を行うなどしています。
なお、検査計画の策定や検査の実施に当たっては、国会の論議を十分取り入れ、国会・国民の期待に応えるようにしています。
〔決算と検査報告が国会に提出される手続〕
