レベル3
問題1
海東さんは、動画を作るためにパソコンを買いました。
でも、海東さんはいつもパソコンでお仕事をせず、インターネットばかり見ています。
さて、会計検査院が検査するなら、どんなところに特に気をつけて検査するべきでしょうか?
(解説)
海東さんは、動画を作るためにパソコンを買いました。
それなのに動画を作らずにインターネットばかり見ていたら、パソコンを買った目的とは違っていますよね。
だから、会計検査院は、目的どおり使っているかな?というところに特に気をつけて検査をします。
問題2
りぼんちゃんは、お母さんにパンを買って来てねとおつかいを頼まれました。
りぼんちゃんはお母さんに頼まれたパンと、おやつのチョコレートを買って帰りました。
さて、会計検査院が検査するなら、どんなところに特に気をつけて検査するべきでしょうか?
(解説)
お母さんはりぼんちゃんに、おつかいでパンを買って来てねとお願いして、おやつのチョコレートは頼んでいませんでした。だから、おやつのチョコレートを一緒に買ってよかったかは分からないですよね。
会計検査院は、約束やきまりを守っているかな?ということに特に気をつけて検査をします。
問題3
だめだゾウは、ビニールプールで水遊びをすることにしました。
ところがプールに小さな穴が空いていたので、テープを買ってきて穴をふさぐことにしました。
でも、だめだゾウは、どれくらいテープがいるのか分からなかったので、すごくたくさんのテープを買ってきました。
さて、会計検査院が検査するなら、どんなところに特に気をつけて検査するべきでしょうか?
(解説)
だめだゾウは、小さな穴をふさぐためにすごくたくさんのテープを買ってきたので、テープが余ってしまいます。
だから、会計検査院は、必要な分だけ買って、きちんとお金を節約しているかな?ということに特に気をつけて検査をします。
問題4
A事務所は、毎日、作物を育てるために川からどれくらいの水をとっているかを調べて、記録する作業をしています。とった水の量は担当の人が見て確認していますが、もっと正確に水の量を調べるために、とった水の量が自動でわかるシステムを作りました。
会計検査院の調査官は、毎日ちゃんとシステムを活用して、水の量をはかって記録しているかなと気になって、検査をしました。すると、システムが活用されていませんでした!
検査のとちゅうに、会計検査院の調査官は、システムの担当の人からお話を聞いて、ノートにメモをしていました。
さて、システムが活用されていなかったのはなぜでしょう?
会計検査院の調査官のメモ
- システムの機械はA事務所にあった。
- 担当の人はシステムの使い方を知っていた。
- システムではかった水の量のデータが送信されなかったり、変な数字だったりしたことがあった。
(解説)
A事務所は、システムではかった水の量のデータが送信されなかったり、変な数字だったりしていたのに、どうしてそうなっているのかを調べていませんでした。そして、システムを使えるように直していませんでした。
会計検査院は、せっかくお金をかけてシステムを作ったから、システムがうまく使えない原因を調べたりして、システムを使えるように直さないともったいないよね!と注意しました。
問題5
A県は、農家さんが農業をしやすいように、畑の形をきれいにしたり、畑を風から守るための施設を作ったりしています。A県にあるみかん畑では、近くの海から吹いてくる強い風からみかんの木を守るための施設(大きな風よけのネット)を作りました。
会計検査院の調査官は、みかんの木がちゃんと風から守られているかなと気になって、畑に検査に行きました。すると、みかんの木が強い風で揺れていて、倒れてしまいそうです!
畑と海の間には、風よけのネットのほかに施設はありません。
検査のとちゅうに、会計検査院の調査官は、畑や施設をよく見て、気がついたことをノートにメモをしました。
さて、みかんの木が強い風から十分に守られていなかったのはなぜでしょう?
会計検査院の調査官のメモ
- 大きな風よけのネットと背の高い植物(生け垣)の2つで、みかんの木を強い風から守る施設を作る予定だったようだ。
- 風よけのネットはもともと予定していたとおり、畑と海の間に張られている。
- 風よけのネットは壊れていない。
(解説)
A県は、風よけのネットと背の高い植物(生け垣)の2つで、強い風からみかんの木を守る予定でしたが、風よけのネットだけを作って、植物を植えていませんでした。
会計検査院は、せっかくお金をかけて施設を作ったのなら、強い風からみかんの木を守れるようにしないとね!と注意しました。
問題6
A会社は、新しく作る倉庫にたくさんの太陽光パネルを置きました。太陽光パネルに太陽の光が当たると、電気が作られるので、電気代の節約につながります。
会計検査院の調査官は、ちゃんと太陽光パネルを使って電気を作っているかなと気になって、検査をしました。すると、電気は作られていましたが、使いきれずに余ってしまっていました!
検査のとちゅうに、会計検査院の調査官は、担当の人からお話を聞いて、気がついたことをノートにメモをしました。
さて、電気が余ってしまっていたのはなぜでしょう?
会計検査院の調査官のメモ
- 作った電気は、フォークリフトを動かしたりするのに使っている
- 夜に使う電気は、昼の間に作っておくつもりみたい
- 電気を貯めておく装置(ちくでんち)は無さそうだ
(解説)
A会社は、太陽が出ている昼の間に、夜に倉庫で使う電気も作っておくために、太陽光パネルをたくさん置いていました。でも、電気を夜まで貯めておく装置(ちくでんち)が無いので、作った電気が余ってしまっていました。
会計検査院は、電気を貯めておく装置(ちくでんち)がないなら、昼に使う分だけ電気を作るように考えて太陽光パネルを置かないと、パネルを買うお金がもったいないよね!と注意しました。
「かいけいけんさいん キッズページ」を読んで、会計検査院に興味を持ってくれたみなさんへ
会計検査院では、毎年夏に、「こども霞が関見学デー」を実施しています。
また、小学生から高校生の皆さんを対象とした会計検査院への訪問(見学)や、中学生・高校生の皆さんを対象とした出張授業も受け付けています。
会計検査院をもっと知りたい!という人は、これらを利用したり、学校の先生に聞いたりしてみてくださいね!