目的どおり使っているかな?
全く使われていなかった機械のディスプレイ!(農林水産省)
みなさんは、魚の「せり」を知っていますか。
魚をほしい人たちが、買いたい値段を言っていって、一番高い値段を言った人が買えるってやつだよね!
この「せり」を、機械のディスプレイ(画面)を使ってやろうとしたところがありました。魚をほしい人たちが、買いたい値段を機械に入力すると、それが機械のディスプレイに表示されます。
農林水産省は、機械のディスプレイを買うためのお金をあげました。
ところが、この機械のディスプレイを置いた場所で、「せり」は行われていませんでした。
機械のディスプレイが置いてあった場所は、魚を船からおろすのに不便で、漁師さんたちが、その場所を使うのをいやがったんじゃ。
このため、機械のディスプレイは全く使われることがないまま放置されていました。
「せり」をやるために買ったのにね。
会計検査院は、もったいないお金の使い方でダメだよと注意しました。
ごみ処理施設がちゃんと使われていない!(環境省)
ごみのほとんどは、燃やして、灰にして、ごみ捨て場に穴をほってうめています。
環境省は、環境を守るために、ごみを燃やして出た灰を、うめずに道路の材料として再利用しようと考えました。
灰を道路の材料に変える特別な施設を作るために、全国の市町村などにお金を渡したんじゃ。
会計検査院は、全国で作られた特別な施設がちゃんと使われているかどうか、また灰からできた道路の材料もちゃんと使われているかどうかなど、気になって検査をしました。
すると、環境省からもらったお金で作った施設が使われていなかったり、灰から作った道路の材料が使われずに捨てられたりしていることが分かりました。
環境を良くするために作ったのに、もったいないね。
そこで、会計検査院は、環境省に、使われていない施設をこれからどうしていくのか決めてねと言ったり、せっかく作った道路の材料をちゃんと使ってもらえるようにしてねと言ったりして注意をしました。