どんなふうに検査をしているのかな?
会計検査院の仕事の流れを見てみましょう!
気になるところをクリックしてみてね

①検査の方針・計画
最初に、1年間の検査の計画を立てます。
そして、その計画に従って、検査していきます。
あらかじめ計画を立てておけば、検査をするときに困らないね。
②検査
検査の方法は、2つあります。
(1)在庁検査
「在庁検査」では、検査する府省や団体などから提出された書類を広げて、会計検査院の中でチェックします。
(2)実地検査
「実地検査」では、税金を使って工事をしたり、物を買ったりしているところに実際に行ってチェックします。 会計検査院は、税金が使われているのであれば、日本全国はもちろん、時には海外にまで行くことがあります。
でも、なんで実際に現場に行ってチェックするんだろう。
例えば、提出書類として、ある施設の図面をもらったとします。
その図面上では、施設の中に部屋がいくつかあり、会議室等で部屋を使っていると書いてあります。でも、実際にその施設に行って中を見たり、働いている人たちの話を聞いたりしてみると、会議室のはずの部屋が物置になっていたり、あまり使われていなかったりということが分かることがあります。
そっか!書類だけじゃ分かることには限界があるんだね。
③会議・まとめ
会計検査院の調査官たちが検査をして、国のお金をきちんと使っていないところを見つけたときは、会計検査院の中で、何回も会議を開き、じっくり話し合って、これを文章に書いてまとめます。 そして最後に、3人の検査官(調査官がする検査の進め方を指示したり、会計検査院の重要なことを決めたりする人)が出席する会議で、「これは良くないことですから指摘して国民に報告しましょう。」と決めたものをまとめて、「検査報告」という本にします。
国民に報告するものだから、慎重に話し合うんだね!
④完成
完成した「検査報告」を、毎年11月に総理大臣(内閣)に渡します。
「検査報告」が渡されているところを、テレビとか新聞とかで見たことあるよ。
この「検査報告」は、さらに総理大臣(内閣)から国会に送られ、国会の審議にも役立っています。