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① 滑走路等の耐震化工事における薬液注入工の施工不良等の状況について

  • 〈事項等〉
    特定検査対象に関する検査状況
  • 〈検査の観点〉
    主に合規性の観点から検査を行ったもの

本院は、東亜建設工業株式会社(以下「東亜建設」という。)が主体となって薬液注入による地盤改良工事(以下「薬液注入工」という。)を実施した空港において施工不良等があったことを踏まえて、施工不良等が判明した5契約(契約額計78億3870万余円)を対象として、薬液注入工の監督及び検査、工法選定、総合評価落札方式における技術提案の履行確認がどのように行われているかに着眼して検査した。
 検査したところ、①監督及び検査については、受注者の施工管理を踏まえるなどして、平成2年に建設省(当時)が発出した通達に定められた各項目について実施されていたが、薬液の材料の搬入時や注入時の管理は、今回の不正事案に対しては、薬液の注入量を正確に把握するための有効な手段とはなっていないなどの状況となっていた。②工法選定については、東亜建設が改ざんした実験結果を踏まえ工法変更の承諾を行っていたものなどがあった。③技術提案の履行確認については、施工状況や報告書類を確認し、技術提案のとおり履行されたとしていたが、実際には提案どおりに履行されておらず、工事品質の確保や向上に寄与していなかったものがあった。
 したがって、国土交通省において、今後、滑走路等の耐震化工事において薬液注入工を施工するに当たっては、①監督及び検査について、上記の通達による管理方法に加え、現状の施工方法に即して、削孔時及び注入時における不正行為の防止及び発見のための方策を検討すること、②工法の選定や事後調査に当たって、受注者と関係のない第三者に評価又は実施をさせるなどして、施工の信頼性を確保するよう検討すること、③技術提案について、その履行が工事品質の確保や向上に寄与するなど適切に行われるよう、必要に応じて履行状況の確認を徹底するよう検討することに留意して、施工の確実性を確保する必要がある。
 本院としては、前記5契約の今後の修補工事の実施内容等を確認するとともに、今後とも滑走路等の耐震化工事における薬液注入工の監督及び検査等の実施状況について引き続き注視していくこととする。

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